自分の笑った顔や泣き顔は鏡でみた。怒った顔はわからない。

深呼吸する言葉

いろいろな大人のなりかたがあるんだよ。

深呼吸する言葉

目を逸らしても心はみている。

深呼吸する言葉

ガラス越しでもヤモリには伝わる体温。

深呼吸する言葉

目の前で花の房が落ちた。

深呼吸する言葉

もしかしたら 赤ん坊の頃から手応えがないのかもしれない。

深呼吸する言葉

境目はいつも混じりあう。

深呼吸する言葉

妬みのない願いに自分自身が救われる。

深呼吸する言葉

笑われるだけのことはやった。

深呼吸する言葉

水とか愛とかお金とか必要とされた日に私たちは生まれ死んでいく。

深呼吸する言葉

それでよかったんだと後からじわじわとおもえてくる。

深呼吸する言葉

好きという気持ちとは長くいい付き合いをしたい。 嫌われたくないとおもうよりも。

深呼吸する言葉

もう少ししたらこの気持ちも蒸発する。

深呼吸する言葉

憎んでないよ、忘れられないだけで。

深呼吸する言葉 雨

静かな雨音がいまは恋しい。

深呼吸する言葉 秘める

隠さずに秘めたいの。

深呼吸する言葉 逃げる

悪い奴らに捕まった。 奴らがつるんでいるときにはおとなしくしておこう。 愛し合っているときに、逃げよう。

深呼吸する言葉 わかる

どんなことでもわかるとうれしい。

深呼吸する言葉

空のほんとの大きさは知らない。

深呼吸する言葉

手があいたら笑ってみてよ

単語とは違う言葉を必要としている。

身体のほうが生きていることをよく知っている。

ちょうどいい広さ大きさの考え方を今はしたい。

ききたい声、 ききたくない声、 よく知っていて、近くにいて、 ひとりで泣く音、 同じ音源。

勝っても、負けても、もう会えないひとがいる。

撫ぜること、さすること、で自分も、撫でられて、擦られていた。

自分で決めるということは身体のなかでシャキッと目を覚ますこと。

真っ白ななかの黒をみたい、真っ黒ななかの白もみたい。

また会いたいから、さようなら。

自分に関係があるとはおもってなかったことが生きているとつながっていく。